猫舌

感情をどうにかこうにか言葉に

触れる

猫は撫でられるとゴロゴロ言って気持ちよさそうにうっとりしているけれど、人間も喉がゴロゴロすれば便利なのに。

君はとても触れるのが上手で、イライラした気持ちも寂しさも不安も、全部忘れさせてしまうような、魔法のような能力がある。それはなんだかとっても依存性が高く、温かくて、幸せで、独り占めしたい気持ちと、もっと欲しいという気持ちがどんどん湧いてくる。

私もなんとかこの気持ちを伝えたくて触っているのだけど、きっと君ほど上手には触れられない。でも、拙いかもしれないけど、精一杯の愛情をこめて愛しんでいる。

 

こんな気持ちを持たせてくれるような人は過去に一人もいなかったし、世界中探してもいないと思っているし、毎回改めて、なんて貴重で素晴らしいんだと感動する。替えなんか、ない、そこそこ長い人生経験に基づき断言できる。出会えたのが遅くてよかったと最も思う瞬間でもある、これが若い頃なら価値がわからなかった。

それでもたまに生理前だとか生理中だとかに殺気だってしまったら、いや、更年期とか結構危ないな、何はともあれ、ちょっとだけ大目にみてほしい。

 

至高で、この世で一番で、替えがなくて、宝物のようで、命よりも、大事だと、思っている。たまに本気で、もういなくなっちゃったら生きていけないなぁと真剣に思う。

時が時なら、命を賭けて生涯お守りします、っていうやつ、まさに。

だから色々くだらないこと言わないで、もっとそばにいてほしい。

 

生きる意味とか目的を与えてくれて、ありがとう。私にとって君はそのくらいの意味があるんだ、早く理解してほしい。

 

  • 眠り落つ君の呼吸のそのあとに少し遅れて止まる手のひら