猫舌

感情をどうにかこうにか言葉に

老い

君と話すと新しいことに気づくことがとても多い。

これまでここ最近はあまり自分の写真も撮りたくなかったし、友達や恋人とも写真を撮りたくなかった。それは写真の中に思った以上に老け込んで劣化した自分が映っているからだ。

老いは恐ろしくて受け入れ難くて、目を背けたい物でしかなかった。

なんかでも、君はちょこちょこ写真を撮っている。しかも二人の。

そこには、ニコニコ楽しそうなほんわかした中年が二人写っていて、なんだか悪くないなぁ、なんて思ってしまう。二人とも少し老けていて(君はとても若くて可愛いがそれでも若い頃よりは老けている)、人生でいろんなことを経験して、なおかつちょっと太って、色んな意味で丸くなっている。いい年の取り方をしてるんじゃないかな、君も私も。

 

一人で歳を取るのは辛く受け入れ難いのだけど、二人で老いてゆくのは、なんだかとても素敵なことなんじゃないか?

きっと私もどんどん老いて、君もそして老いる。若い君にも会いたかったけど、老いた君にも会えるのは、とても嬉しくて楽しみだ。

 

最近思う、生きてきてここまで深い愛情を持ったことはない思うし、なんかこれは生まれる前から決まっていたことなんじゃないかと。そしていつもたくさんの愛を受け取っていて、こんなに幸せでいいのだろうかとさえ思う。君と出会えたことは人生最大のラッキーだと思っている。

 

  • この先の生に君がいることを思うだけで老い待ち遠し