猫舌

感情をどうにかこうにか言葉に

印象

そう、今日は多分ちょうど出会って一年な気がする。出会ったその日から、どうしても、もっと知りたいと思えた、なぜかしら。

目がとても印象的だった、大きくて可愛いのに深淵さがあって、そして、人懐っこい小動物感もあった。

あとはそうだ、聞いていてとても気持ちのよい声だった。電話を通すと生の音声よりも輪郭がはっきりしていて明瞭に聞こえる。

きっとわたしのことだから、言葉の端々に哲学的なトラップでも仕掛けていて、そこにちゃんと反応できているか確かめたような気がする。

くだらない話しか盛り上がらない相手はよくいるものだ、きっとそうでないことを、ちゃんと受け取れたから、本気を出したんじゃないか?

 

共に過ごすようになり、この一年で、見違えるように精神的に成長できたと実感している。

会話のできる相手がいるということはこうも自らの人生を豊かにするものかと驚いているし、もっと早く出会えていればと思わないこともない。

 

そうだった、若い頃から結婚相手は晩酌ができる人だと言ってきたわたしだが、2人の人生や将来や人間観や哲学や葛藤や全ての感情を言葉にして話し合えたら、死ぬまで晩酌は続けられるはず。

 

2人の会話の先に、未来があることを、どうしようもなく眩しく感じる。明るくても明るくなくても、君がいるのであれば、輝いてるに決まってる。

 

  • あの日から一年が過ぎ色褪せぬわれらのページに想い記して